編集部日記 2026年6月17日

ブラッカソンで審査員をしてきました

デイリーポータルZ 林です。
6月6~7日に開催されたブラックサンダー主催のハッカソンイベント「ブラッカソン」で審査員を務めました。審査員の参加報告の前に爲房さんのレポートが出ていますが(早い!)、私からも報告です。

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ブラッカソンとは

ブラッカソンとはブラックサンダー主催のハッカソンです。「ブラックサンダー」と「ハッカソン」がまったく結びつきませんが、公式サイトには以下の説明があります。

「ブラックサンダー駆動開発(BTDD)* 」はブラックサンダーを食べながら進捗を生む新しい開発手法です。
* Black Thunder Driven Development の略

たぶんこれは……真顔で冗談を言うタイプのやつです。この企画トーンに応えるように参加者も技術力でふざける人たちが集まってました。これなら私が審査員をしていても大丈夫じゃろう。

イベント中はブラックサンダー食べ放題
有楽製菓社長も審査員を務めます。首に巻いているのはブラックサンダー
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選んだのは勝手にブラックサンダーを注文するゲーム

2日間、20チームが一から開発して作品を作り上げました。そのなかから「溢れるパッション賞」として私が選んだのはチーム:ワタシハブラックサンダーチョットタベル_42 の「今日の彼女の機嫌はブラックサンダー 〜彼女の感情はロールバックできない〜」でした。

コマンド選択の王道のゲームですが、「怒るとブラックサンダーを大量購入してしまうエンジニアの彼女」という設定がどうかしています。

ゲーム中に選択肢を間違える(?)と実際に有楽製菓のサイトでブラックサンダーを100個注文するようになっています。

急に雰囲気が違う一行が現れます。
大人買いBOXを100個、勝手に注文しています

勝手にブラックサンダーが注文されていくさまは、2000年代のコンピュータウイルスに感染したときのようでゾクゾクしました(悪い意味で)。テスト環境がないので本番環境でテストしたため、実際に100個家に届くとのことです。ハッカソン主催の有楽製菓としては選べない作品です。

作品もさることながら、ゲームのエンディングのムービーがやたらエモくて、こういうバランスの取れてないところにも惹かれます。

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AIはこう使えばいいのか

ムービーはAI生成を駆使しています。この作品だけではなく、審査していて気づいたのはAIの使いかたです。

ほかの参加者もアイディアはほぼどうかしています。でも、コードはもちろん、プレゼンのスライド、ムービーでAIが活躍していました。
つまり、人の衝動を実現するためにAIが働かされているのです。

AIのおかげで人が自由に好き勝手なことができています。

参加していた爲房さんは偽の講義スタイルで発表していた

AIがコードを書く時代のハッカソンってどうなるのだろう?と思っていましたがこういう関係になるんですね。

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リアルの世界に飛び出す作品

もちろん「溢れるパッション賞」のほかにも素晴らしい作品がありました。どれもモニターを飛び出して、現実の世界に作用する作品です。

優勝した「BTDD装置」はブラックサンダーをロボットアームで掴んで個包装の端を切り、ブラックサンダー本体を出す装置。

開けた袋からブラックサンダーが出てくるようにロボットアームが袋を細かくゆらす

ブラックサンダーの工場で自動で包装されたもの(ロボットアームが使われているかもしれない)が、またロボットアームによって包装から出されていることに分からない感動を覚えました。

ほかにも、ブラックサンダーを投石機で投げていた高専チームは「とりあえず投石機を作りたかった」とパッションむきだしのコメントで嬉しくなりました。

ほかにも二足歩行のロボットが登場したり
複数の二次元の写真からブラックサンダーの凹凸を計算する装置があったり(すごい)

ブラックサンダー表面の凹凸はすべてばらばらだそうです。「ひとつとして同じブラックサンダーはない」と言われるとブラックサンダーがすごく愛おしく思えてきます。
こういう価値観を更新してくれる作品もたまらないです。

話は元に戻りますが、私が用意した賞品はデイリーポータルZグッズ詰め合わせでした。最新作のAIに見えるTシャツもあります。

白いTシャツをさっそく着てます

「ちょうどAIに見えるTシャツが欲しかったんですよ」とのことです。この答えを聞いたときにこのチーム ワタシハブラックサンダーチョットタベル_42を選んで良かったと思いました。

以上、ブラッカソン審査員報告でした。各作品賞に興味のある方は以下のリンクからどうぞ。

【開催レポート】 AI審査員賞を含む各賞を発表!ブラックサンダー初主催のハッカソン「ブラッカソン」!エンジニアがブラックサンダーを食べたくなる遊び心あふれる発明が集結!

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